九州鉄道記念館(北九州市)に展示中の鉄道車両「キハ42055号気動車」が、国の重要文化財に指定されることが内定した。鉄道車両の指定は今回が11件目で、気動車では初めてという。福岡県内の国重要文化財は計196件になる。
キハ42055号は1937年、当時の鉄道省の発注を受けて、日本車両製造(名古屋市)が手がけた。同形の車両は62両造られたが、機械式の変速装置が付いたまま現存するのは、この車両だけだという。
気動車は、架線からの電力供給を受ける電車とは違い、エンジンを載せて自走する車両のこと。蒸気機関車から転換をめざす中で、速度や定員の輸送能力を高め、その後に続く国産気動車の基本型となった。
全長19メートルの半鋼製で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル